BJTビジネス日本語能力テスト(BJT: Business Japanese Proficiency Test)は、ビジネスシーンにおける日本語の運用能力を測る試験です。日本でのビジネス活動や日本企業との取引、仕事上のコミュニケーションに必要な日本語能力を評価することを目的としています。
特徴
- 対象者: ビジネスの現場で日本語を使用する外国人
- 試験形式: **CBT方式(Computer-Based Testing)**で実施
- 評価: 点数(0~800点)に基づいて**6段階(J5~J1+)**で評価
- 試験時間: 約2時間
- 受験地: 日本国内および海外の一部の国
試験内容
BJTは以下の3つのセクションで構成されます:
- 聴解(Listening Comprehension)
- ビジネスシーンの会話や発表の理解力を測定
- 聴解・読解(Listening & Reading Comprehension)
- 会話や文章の意味を推測し、適切な対応ができるかを評価
- 読解(Reading Comprehension)
- ビジネス文書やEメール、報告書などの読解力を測定
評価基準
BJTのスコアは J5(最低)~J1+(最高) の6段階に分類されます:
- J1+(700~800点):高度なビジネス日本語を使用し、専門的な場面でも問題なく対応できる
- J1(600~699点):ビジネスシーンでの高度なコミュニケーションが可能
- J2(500~599点):一般的なビジネス場面で円滑にやり取りできる
- J3(400~499点):基本的なビジネス日本語を理解し、簡単な業務が可能
- J4(300~399点):日常会話レベルの日本語力があり、簡単なビジネスコミュニケーションができる
- J5(0~299点):ビジネス場面での日本語運用が難しい
受験のメリット
- 企業へのアピール: 日本企業や日系企業での就職・昇進に有利
- 自己診断: ビジネス日本語の実力を客観的に把握できる
- JLPT(日本語能力試験)との違い: BJTは「実践的なビジネス日本語」を重視し、単なる語彙や文法の知識だけでなく、実際の職場での対応力を測る
受験申し込み
BJTは 随時受験可能(※受験センターによる)で、オンラインで申し込むことができます。受験料は国や地域によって異なります。
公式サイト
https://www.kanken.or.jp/bjt/
(日本漢字能力検定協会が運営)
BJTは、ビジネスで日本語を使う機会が多い人にとって、とても役立つ試験です。興味があれば、受験を検討してみてください!