今日の教育は,広く国民の大きな関心を集め,教育の制度や内容は大きく発展してきました。そして,その中心となる学校教育を担う教員に対しては,教育者としての使命感と人間愛に支えられた広い一般的教養,教育の理念・方法及び人間の成長や発達についての深い理解,教科に関する専門的学力,優れた教育技術など,専門職としての高度の資質能力が強く求められています。上越教育大学はこのような社会的要請にこたえて,主として初等中等教育教員に研究・研鑽の機会を提供することを趣旨とする大学院修士課程と,初等教育教員を養成する学部を持ち,学校教育に関する理論的・実践的な教育研究を推進する国立の教育大学として1978年10月1日に設置されました。さらに,2008年4月1日,教職大学院制度発足に合わせ,大学院学校教育研究科に,専門職学位課程(教職大学院)を設置し,教職に関する精深な学識を身につけ,教育現場に生起する問題や事象について即時的に判断し,対応する力量を有する教育者を育成することを目的としています。