新潟大学は、かつて「越(高志)」と呼ばれた地に育まれた敬虔質実の伝統と、幕末の開港5港の一つとして世界に開かれた海港都市(新潟市)の進取の精神を受け継ぎながら、旧制新潟医科大学と旧制新潟高校が母体となり、三つの師範学校、長岡高等工業学校、新潟県立農林学校などが集まって1949年5月に新制国立大学として発足した。新潟大学の理念「自律と創生」は、こうした伝統と進取の精神を受け継ぐもので、この理念のもとに、教育、研究、社会貢献という見地から、地域のみならず世界の発展に資する知の拠点としての役割を果たしてきた。現在、学生数約13,000人、教職員数約3,000人を擁する全国有数の大規模総合大学に成長し、10学部5大学院研究科とともに、脳研究所、災害・復興科学研究所、医歯学総合病院、附属学校園を有している。また、時代に即した全学組織として、環東アジア研究センター、佐渡自然共生科学センター、日本酒学センターが設置されている。